2013年5月3日金曜日

ソノシートプレイヤー図面公開

いやー、みごとにM3まで書かずじまいでした。すみません。
紙製プレイヤーは20セットほど作ってclockwiseあらため時栗宮子さんのスペースでソノシートとともに頒布されましたが、入手しそこなった方のために今回のプレイヤーの図面を公開します。
組み立てた完成形は再生動画を参考にしてください。

四つ切の特厚口画用紙で製作しました。
(紙の大きさは380x540mm、厚さは180g/m^2)
ある程度の硬さと重さが必要です。

・おおよその形
outline.pdf

グレーは不要の部分。紙の半分以上の広さです。つまり、1枚の四つ切画用紙からこのプレイヤーを2セット作れます。 青色の点線は谷折りです。点線にはさまれた黒実線は、折り部分の柔軟性を高めるため切り裂きます。ここを切らないと、画用紙はとても硬くて張りが強いのでうまく動きません。
右のほうの赤線は、ソノシートの溝をトレースする虫ピンの位置を示します。
正確な数字にするとかえって採寸が難しいので、おおよそこの位置と思って適当に取り付けてください。ポイントは、図のとおり45度程度の角度をつけること、紙の縁から適当な高さで突き出すことです。

虫ピンの隣にスリットがあり、これがソノシートをセットする面から立ち上がるガイドと組み合わされます。これは必須ではないのですが、ソノシートと虫ピンの摩擦で紙がねじれてしまったり、振動を起こしたりします。それを防止するための仕組みです。

図左上の小さな紙片は、ソノシートの真ん中の穴(直径約7mm)を通す軸です。緑色の点線は山折りにして、一番右の幅の狭い面が内側になるよう組み立て三角柱状にして、本体の裏側から突き通します。足は広げて本体の裏側に密着させます。

で、こんな感じに。


・寸法
scale.pdf

こちらの図面には採寸するための数字を入れました。ミリメートル単位です。

・図面全部
SonoSheetPlayer.ai

Adobe Illustratorをお持ちの方のために、上2枚のPDFの情報を含むAIファイルを用意しました。

・再生
ソノシートを軸にセットして、虫ピンを再生を始める箇所に載せ、あとは指でソノシートぐるぐる。本体はちゃんともう一方の手で押さえてください。

・トラブルシューティング
針飛びを起こす理由は、ほとんどの場合、折目が柔軟でないためです。切れ目を入れてかなりゆるくなっているはずですが、しっかり折り目を押してペタンコにしておいてください。そして、おもむろに広げて針をセット。 または、針の先にホコリがついて、ソノシートの盤面から虫ピンが浮き気味になっているかもしれません。ホコリをはらってやってください。
それでも針飛びが起きる場合は、虫ピンの横あたりに5円玉か10円玉ぐらいのおもりを貼り付けてみてください。ソノシートをまわすのが難しくなるかも知れませんが、虫ピンが溝に密着してトレース能力が高まり、歪みも減るかもしれません。

虫ピンの先端は、あまり紙の縁から長く出ると音量が減ります。
虫ピンが紙を貫通する箇所が弱ると、音量が減り、歪みが大きくなります。
取り付け方を工夫してみてください。

スリットとガイドの摩擦が大きいとトレースできなくなります。ガイドが垂直に立っているか、スリットが細すぎないか確かめてください。

紙の選択や、特に針の取り付け方で出音は劇的に変化します。
いろいろ試してみてください。

では、今日はこの辺で…